Xbox360ゲームレビュー


ロストオデッセイ

(実績取得状況1080/1100)


[重いシナリオ・美麗グラの大作RPG]


初期FFを手掛けた坂口氏の作品。音楽も同じくFFシリーズの植松氏。ブルードラゴンに続いての 有名製作陣タッグです。

1000年の年月を生きてきた男の物語。

新作RPGですが、システム的な目新しさというものはありません。戦闘はオーソドックスなコマンド入力とターン制です。 スキルリンクも実質的にはFF6の魔石システムに近いですし。リングによる効果もそれほど珍しいもおでは ないと思います。アクション戦闘が増えてきた今となっては「懐かしい」レベルかも・・・。 もっとも重要なのは、システムが新しいかではなく、バランスはどうか・楽しいか、なのでそれも良しです。 全体としてはストーリー主導で節々に強制イベントが入り、シナリオ進行の自由度は低いかわりに 終盤にて寄り道や極め要素が増えるという、昨今の国産RPGのフォーマットを地で行く作品です。

売りである物語の完成度はとても高く、世界観もストーリーも重みがあります。
しかしその作品の売りである物語は、あまり触れるとストーリーをばらしてしまう事にも なるので、非常に非常にレビューしにくいタイプなのですが・・・


   バレのないようシナリオ部分をレビュー・・・
主人公は1000年の時を生きてきた不死の男が主人公で、その1000年の記憶を失っている状態で話が始まります。 「長い歳月を生きてきた」設定は単なる設定や記号で終わってしまう事も多いものですが、このシナリオは ちゃんと作品のテーマに落としているのが良いところです。

ゲームの途中で1000年の記憶の断片が蘇り、何種類もの短い重松氏の小説がサウンドノベルの形式で挿入されます。 この"千年の夢"ですが、かなりシビアな物語も多いです。不死ゆえに別れを何度も味わう事の重み。ノベルもBGMも秀逸で 主人公への共感がわきます。何より、カイムというキャラクターの存在そのものに深みもでます。

というかー"千年の夢"よまないと主人公がすごーく無愛想な人という印象で終わってしまうかも。


ちなみにメインキャラクターは

  主人公 カイム
  女海賊 セス
  軽薄そうな魔法使い ヤンセン
  眼鏡のおねえさん サラ
  千年王国の女王 ミン
  子供(女) クック
  子供(男) マック
  海賊の爺さん セド
  頼りない王子 トルタン

といった面々。魔法使いのヤンセンがかなり良いキャラです(笑)
ヤンセン以外は、セスとトルタンと、平八似の将軍(悪役)がお気に入り
アニメ風が多い最近のRPGでは珍しいリアル調のキャラクターですが、表情はすごく多彩です。

・グラフィック
とても美麗です。プリレンダムービーも多様されていますが、リアルタイムレンダに移行しても全く違和感なし。 遠景も近景も細部まで描かれています。



[ゲーム的な部分について]


オーソドックスで新しさはないと繰り返しましたが、それでも面白ければ問題なしです。

壁システム
前列が壁となり、壁値が高い間は後列へのダメージが大幅に抑えられるシステム。ダメージを受けたり 特殊攻撃をうけることで壁値は減少してしまいます。後列には回復役が控える事が多いので、壁値を高く 保つことが重要になります。

不死者は戦闘不能も自動復活
全員が戦闘不能になると全滅としてゲームオーバーですが、不死者は数ターンで自動復活します。 設定を生かしたシステムです。

スキルリンク
不死者は一般人とリンクする事で、そのキャラの固有のスキルを習得できます。そして、その得た スキルを"装備"する事でその効果を得ることができるのです。その同時装備枠は貴重アイテム 「スロットナッツ」で拡張できます。FF5〜7のシステムに近いです。これは楽しいですが、終盤になるほどに、 不死者キャラと一般人キャラの戦力差が広がっていってしまいます。

リングの効果
特殊な効果のリングをはめることで、通常攻撃に「属性付与」「体力回復」といった効果を付与できる リングがあります。攻撃モーション中にトリガーボタンを押し、タイミングよく離すことで、その タイミングが3段階で評価され、良いタイミングならば効果をよりよく引き出せるというもの。 戦闘を退屈にしないナイスなシステムです。でも、序盤ももっとその効果が強くてもよかったかも。

終盤から乗り物が手に入り、あちこちのサブイベントも増えてきます。こなさなくてもクリア可能な 裏ボス系や裏ダンジョンも加わり、闘技場のような遊びもあります。



[不満点]


プロの声優さんじゃなく俳優さんを配役にあてているんですが、かなり多くのキャラで違和感が。 素直に専門職の人をつかえばいいのにと思うのです。

戦闘の演出について。魔法効果は凄い綺麗ですが、グラフィックが向上した分、ゲーム的な行動が不自然に見えてしまいます。 敵さんが攻撃してくるのに、ダメージ受ける時まで棒立ちでよそ見なんかしているのは変にみえます。身構えるくらいのことはしてほしいなあ。

このゲーム、ロード時間がけっこう長いのです。次世代機でも、読み込むものが多いと結局全世代機と 同じだけ読み込みに時間がかかってしまうということでしょうか。個人的には戦闘シーンの背景を一部簡略化してでも もう少しロード速度をあげたほうが嬉しい。 そして、ロードは仕方ないにしても、戦闘演出がまったくスキップできないし早送りもできません。 FFの時からよく言われていましたが、くりかえし遊ぶといくら凄い魔法効果でもあきるもの。 演出早送りが欲しいです。 終盤の一部イジワルなダンジョンでは特に。 ロード時間については本体アップデートでHDDインストールが 可能になったら評価が変わるかもしれませんね

属性の強弱関係が直観的にわかりにくいです。 「水→火→風→土→水」の力関係。これの風と土がからむあたりが。



[実績関係]

「極北の雪原でブルードラゴンを倒しました 10p」
「バックヤードでヘビークラスに勝利 10p」
のような、寄り道系の実績が面白かったです。

他にもコンプリート実績がいろいろ面白かったです。ただ一つ「落ちてる宝をすべて収集」実績を除いて・・・ 図鑑と違って達成内容がわからない実績でコンプ系はとりこぼしが気になってあまり好きではありません。 しかも、この実績はその量も膨大で探すのも大変。僕の実績が1100の中、20足りないのはこれのせい。 100%じゃなくて95%解除くらいにしてほしい〜。

シナリオ重視のゲームのレビューはやりにくかった〜。
最後に、ラスボスの曲と展開はすごく燃えます!



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